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近未来スタンダード

小雨の降る5月31日、札幌市 豊平市体育館 キタエール にて、近未来オステオインプラント学会(IPOI学会)に参加しました。今回はIPOI学会北海道支部による第1回大会ということで、緊張した趣きも少し感じられました。偶然大学時代の同期に会いましたが、彼は九州からの参加で、北海道外からの参加者も多く、300名以上が参加したようです。

 

今回の北海道支部主催の大会は、「近未来スタンダード インプラント治療が目指すもの」と題して行われ、特別講演2つのほか、インプラントに関わる臨床発表がなされ、昨今のインプラント治療のゴールデンスタンダードの1つを示したすばらしい大会だったと感じました。

 

大学時代の先輩でもある、谷口昭博先生、柳智哉先生の講演も聴講しましたが、お二人とも大会準備と運営、そして症例発表もこなし、大変だったことと思います。お疲れ様でした。

 

また、特別講演では、IPOI学会会長でもある福岡でご開業の糸瀬正通先生による「予後不良症例から学んだこれからのインプラント治療」という講演を聴講し、やはり、最近のCTによります審査診断の重要性と、適応症の選択がとても重要であることを再認識させてくれた素晴らしい講演だったと感じました。特に、サイナスリフトとソケットリフトの適応基準は参考になりました。

 

そして、もう一人、仙台市でご開業の阿部晴彦先生の講演を聴講できたことは大変凄いことだと思いました。東京まで行かないと聞けないお話しが札幌で聞けるということは地方開業医にとって大変助かります。

 

今回は非会員での聴講でしたが、門戸を開いて多くの参加者に聞いて欲しいとする学会の意図は大変素晴らしと感じました。今回のIPOI学会はまさに大成功に終えたことと思います。