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臨床カリオロジー2009 に参加(前編)

10月30日(土)、11月1日(日)の2日間、東京は秋葉原 ビジョンセンター秋葉原 にて 臨床カリオロジー2009 に参加してきました。これは、(有)エルバ の主催によるもので、スウェーデン イエテボリ大学カリオロジー科から、Dowen Brikhed教授 と Peter Lingstrom教授を迎えて2日間に渡って講義して頂きました。特にDowen Brikhed教授は以前に仙台市に在住した経験もあって、日本のことが大好きなようです。何故か初日にロビーで話掛けられ?どうやら以前にお会いした方と私がそっくりだったそうです。でも、自分のヘンテコな英語にも関わらず、気さくに会話してくれる、とても温かい先生でした。

予防先進国であるスウェーデンは、高濃度フッ素塗布を主体とした予防歯科によって、12歳児のカリエスフリーが1985年時点で20%以下だったのが、1998年時点で60%!と、世界のトップクラスでう蝕が減少した経緯があります。しかし、残念ながら日本では、高濃度のフッ素は薬事の関係で販売されておらず、使用することが出来ません。

 

日本のう蝕治療=保存修復治療は、削って修復物を被せたり詰めたりと、虫歯を治療することに主眼が置かれています。しかし、スウェーデンのカリオロジーは、う蝕の発生を抑制する予防が主眼に置かれている所が異なります。そして、診査・診断を十分行い、初期う蝕に対してフッ素を使った経過観察なども行い、なるべく削らないミニマルインターベーション Minimal Intervention(以下 MI) を心がけているようです。昨今歯科界でも接着技術が目覚しく発展し、必要最低限の侵襲(MI) によるう蝕治療がなされてる所は、スウェーデンも日本と同じでした。

 

2日間に渡って、先に紹介した2人の教授による講義を受けてきました。実は通訳を通して講義を聴講したのですが、殆ど知識としては知っている内容でした。それは、口腔衛生学であったり、口腔病理学であったり、保存修復学であったり・・・・ それについて、オブサーバーとして一緒に参加した奥羽大学歯学部名誉教授でもある 岡本 浩教授 によると、カリオロジーとは、う蝕治療における知識をまとめ、そして体系づけた学問であり、予防先進国であるスウェーデンが発祥だそうです。確かに、知識としては既に知っていた内容でも、こうやって1つの学問として体系づけられた講義を聴いたのは初めてだったかも知れません。 (後編へ続く)