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マイクロスコープによるMI修復治療

寒さが厳しくなった12月6日(日曜日)、札幌市の GC札幌支店 で ㈱GC主催によります 審美の最前線~ダイレクトボンディング~Dr岡口ハンズオンセミナー に参加しました。講師の先生は、東京都でご開業の岡口守雄先生です。

 

GC社の製品 グラディアダイレクト を使った審美修復処置のハンズオン(実習付き)セミナーです。

 

今年は審美修復の講習会を続けて受講した年でもあります。4月に同じく岡口先生グラディアダイレクトのセミナーを聴講したのが始まりで、7月には東京で宮崎真至先生グラディアダイレクトハンズオンセミナーに参加して実際の操作法を学び、そして今回は、マイクロスコープを使用したMI修復の手技を学ぶべく、このハンズオンセミナーに参加しました。

マイクロスコープとの出会いは丁度2年前、これもGC社主催の講演会で、岡口先生はその時の演者の一人でした。既にマイクロスコープを日本でいち早く導入し、その時から修復治療のクオリティーの高さが窺えました。マイクロスコープを使う一番のメリットはやはり MI にあると思います。

 

MIとは、ミニマルインターベーション Minimal Interventionの頭文字をとった言葉で、最小限の侵襲による治療を意味します。保存修復(虫歯の治療)では、現在この考え方が浸透し、虫歯の部分だけを削り健康な歯質を極力残す治療法がとられてきています。マイクロスコープを使用することで、さらに必要最小限の侵襲による治療が可能となります。

 

そして今回のセミナーでは、会場内で受講者1人に1台マイクロスコープが貸し出され、マイクロスコープを使ったデモンストレーションを見ながら、マイクロスコープを使用したMI修復法を練習し、グラディアダイレクトを使った審美修復処置を実際に体験しました。

 

マイクロスコープを使った感想としまして、いきなり扱えるものではないのでちゃんとした訓練が必要かと思います。姿勢は直立になるため腰の負担は軽減されると思いますが、私みたいに目の悪い者には目を酷使するため、眼精疲労が心配です。もちろん慣れもあるのかと思いますが。

 

マイクロスコープは非常に高価な機材なため、導入するにはそれなりの覚悟が必要だと思います。実際に導入した医院で、使われずに洗濯物の物干し状態にさらされてる話なんかも聞きます。あと、費用対効果を十分に考えて、実際にマイクロスコープでどんな治療がしたいのか 明確にしてから導入を決めなければ、本当に物干し状態になるなと思います。