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アストラテックインプラント研修会(アドバンス編)に参加

1月31日(日曜日)関東地方の冬の乾燥した風を感じながら 東京都 千駄ヶ谷のアストラテック㈱研修室にて、アストラテック株式会社 主催によります 2009年度アストラテックインプラントシステム研修会(アドバンス編) に参加しました。講師の先生は大阪市中央区でご開業の 河村 達也 先生 と兵庫県芦屋市でご開業の 野阪 泰弘 先生です。

 

この日は、新宿でハーフマラソンが開催されてたため、会場に行く途中、多くのランナーとすれ違いましたが、車道を通行止めにして開催されてたため、あるところでは道を大きく迂回する破目に・・・・。

 

 

 

昨年11月末に受講した補綴編からの続きで、今回は上顎臼歯部に対するインプラント治療を中心に講義と実習を受けました。

 

午前中は、昨年に引き続き河田先生の補綴編を聴講。昨年聞いた内容と、アドバンス編のより突っ込んだ内容とを聞くことができ、より一層インプラントの補綴について理解を深めました。

 

午後から野阪先生が担当の 上顎臼歯部に対するインプラント治療として、サイナスリフト と ソケットリフト について聴講しました。術式自体は既に知っていましたが、各術式の注意点や勘所についてはさすがに経験が豊富な口腔外科専門医だけに、大変参考になる内容でした。そして、上顎骨の3D模型(実際のCTデータを元にCAD/CAMで作製した石膏模型、とてもリアル!)を使って各術式の実習を行いました。

 

野阪先生は一昨年のアストラテックインプラントのミーティングで一度聴講したことがあり、その時、歯科用CT(3DX ㈱モリタ)を使った サイナスリフト の術後とその経過を追ったCT像を見せていたことがとても印象的でしたが、今回の講義でもそれを紹介して頂きました。

 

サイナスリフトもソケットリフトも上顎洞に近接した上顎臼歯部部位に応用される術式で、上顎洞粘膜を傷つけずに挙上させ、出来たスペースにインプラントを埋入する術式です。

 

しかし、上顎洞粘膜は非常に繊細なため、外科的刺激に反応して腫れることがあります。野阪先生のサイナスリフトの術後CT写真だと、上顎洞内で粘膜がパンパンに腫れあがり、一緒に入れた骨補填材が粘膜の被厚で外に押し出される様は衝撃的なCT像でした。そして、炎症反応がおさまり、元の正常な粘膜に戻っていく姿も生体の反応の1つですが、ただ驚くばかりです。

 

野阪先生は講義の中で、患者様に対する説明で 「インプラント治療はカラダの反応(腫脹したりすることで治癒する)を応用した治療法」 と紹介しました。CT写真を見た後で、それは非常に的を得ている表現だと思いました。インプラント術後の反応がどのような様なのかある程度予知できるよう、頭の中でイメージできるようにすることも大切だと感じた一日となりました。