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ブラキシズムの強い患者への対応

10月9日(土曜日)の午後、今年も 北海道大学歯学部講堂 で開催された 第35回北海道歯周病研究会 に参加してきました。昨年は6月に開催されたこの大会、約1年以上経っての開催です。ほとんどの参加者が馴染みの顔が多いため、あいだの休憩時間での会話に一段と花が咲きます。皆変わらず元気な顔が見られて嬉しかったです。

 

 

この日は午後の診療を終えてから向かったので、会場では既に症例報告が始まっていました。いくつかの症例報告を聞くことができましたが、すべてに共通していたことは むやみに歯を抜かず、いかに歯周病に罹った歯を保存するか です。昨今インプラントが主流になる雰囲気がある中、歯周病に罹患した自分の歯を治療して保存することは、なによりも大切なことだと思います。医局で供に研鑽を積んだ仲間達の症例報告を聞くと、自分の臨床技術も腕を磨かなきゃと思わずにはいられません。遠方から来られた先生方、お疲れ様でした。

 

また、臨床研究セッションでは、加藤 熈名誉教授 の講演を聴講。70歳を過ぎてもなお現役のように研究を続ける姿はただただ恐れ入ります。今回は日本人の手(術者)や歯(患者)にあった新しいスケーラーの開発について発表されました。

 

そして、特別講演は、北大大学院歯学研究科口腔健康科学講座高齢者歯科教室 野谷 健治教授 の ブラキシズムの強い患者への対応 という講演を聴講。ブラキシズム(噛み癖)は大なり小なり誰にでもあり、問題は自己を攻撃するような強い咬合力が起こるときに如何に対応するかという点である。講演では、いま一度ブラキシズムについて整理しし、さらに、長期間に渡って治療した症例を発表していただきました。

 

研究会終了後は、会場を移して北大歯学部第二保存科の懇親会になるのですが、残念ながら参加せず、私はそのまま空港へ直行。ギリギリ飛行機に乗り込み、東京へ。翌日横浜ですでに開催されている 第6回日本国際歯科学会 に参加すべく旅立ちました。