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第6回日本国際歯科大会に参加しました

去る10月8日(金)~10日(日)の3日間、横浜市みなとみらい地区にある パシフィコ横浜 において クインテッセンス出版主催による 第6回日本国際歯科大会 が開催されました。

 

この大会は4年に1度、国内海外から著名な臨床家を招いて派手に開催されるとても大きな大会で、隣接する展示場では 第6回ワールドデンタルショー2010 も併設されました。実は4年前の大会にも参加、3日間大会とデンタルショーも含めくまなく見聞し、特に国内最大規模といわれてるデンタルショーは隅から隅まで見るのに相当な時間を費やしたことを今でも憶えています。

 

しかし、今回は、土曜日に 北海道歯周病研究会 に参加したため、本大会は日曜日のみの参加となりました。そして、広大な面積を誇るデンタルショーに行くとあっという間に1日が費やされるため、残念ながら今回は足を運びませんでした。大会の殆どをメイン会場の1つ A hall で1日を費やしました。

 

この大会開催中に、歯科医師はもちろん、歯科衛生士や歯科技工士の講演もあり、大小さまざまな講演会場に分かれ豊富な講演プログラムが行われていました。さらに各分野ごとに講演テーマが分れてるので、事前に下調べをして聞かないと、どれも中途半端の聴講に終わってしまうため、今回はメイン会場の1つ A hall に絞って講演を聴講することにしました。

 

10月10日(日)の午前中 A hallでは、世界のトップが語る2010年の到達点と未来 とう題名で数名の先生方が講演されました。主に歯内療法にトピックスを当てた内容だったがとても面白かったです。最近のトレンドだけに留まらず、ベーシックな内容や、ここ10年劇的に変化した歯内療法の数々を紹介。保存療法の成功率を高めることの重要性を再認識させてくれました。

 

そして、午後 A hallでは、再生療法の現在-2010年の到達点と未来- とう題名で数名の先生方が講演された。ここでは、歯周病治療、特に再生療法にトピックスを当ててディスカッションがなされました。再生療法の登場から10年以上が経過し、さまざまな症例が発表されるなかで、特に診査診断により適応症をしっかり見極めることと正しい手技であれば成功率も高く、予知性のある方法だと考えられています。

 

今回聴講したAhallの講演は、どれも素晴らしい歯の治療に関する講演でした。違う会場では、インプラント治療の講演も沢山あるなかで、予知性を持った歯科治療の講演がメインの会場で行われたのは非常に有意義だったと感じます。

 

演者の先生のなかにも、「インプラント治療もいいけど、やはり歯科医は歯を少しでも長く保存する治療をしっかり研鑽することが大事だ」とのフレーズも十分頷けます。

 

夕方まで会場にいましたが、とても充実した1日となりました。4年後の大会は何がトピックスになっていることやら、そして自分自身が今よりどれだけ臨床レベルが上がっているのか今から楽しみです。